パニック障害ではインターネットも、患者さんのストレスになりやすいので要注意です

ネット依存の男性

 

パニック障害の患者さんの中には、「はまりやすい」人がいます。度を越して熱中してしまうのです。

 

こういうタイプは、病気になる前は、仕事をバリバリとこなして、事業を広げていくような、いわゆる成功者に多く見られます。 彼ら(彼女ら)は、病気になっても仕事はやめようとしません。何もしていないことが不安でたまらないのです。

 

広場恐怖症が進むと、行動が制限され、家にこもりきりになることがあります。そのような状況のとき、もっともよくはまるのが、インターネットなのです。

 

インターネットの世界なら、24時間いつでも入り込めます。昼夜逆転の患者さんには、それがまた「はまりやすい」一因となります。

 

ある患者さん(主婦)は、パニック障害になってからというもの、日中はベッドで横になって過ごし、夜になるとインターネットに向かう生活になりました。

 

そして、しだいにアクセサリーのネット販売にはまり10数万円もする指輪やネックレスを次々に購入し始めました。使ったお金が200万円近くになったところで、夫が気づき、大ごとになりました。

 

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ほかにも、掲示板板やツイッターで会話するうちに偽装恋愛におちいった女性や、「2チャンネル」で集中攻撃され症状が悪化した大学生など、いろいろな患者さんがいます。

 

のめり込みやすいパニック障害の人にとって、インターネットでの「会話」は、非常に大きな問題をはらんでいます。

 

インターネットでは、直接顔を合わせず、画面の上の言葉だけの会話です。閉じられた世界では、攻撃的なやりとりがあった場合、バランスをとる仲裁役がいないため、息者さんの感情は極度の刺激にさらされることになります。

 

患者さんは部屋に閉じこもっているため、家族には何をしているかわからないことが多く、問題が起きていることに気づきません。

 

パニック障害の人は、「環境」で生活リズムをつくっていくことが大切です。環境とは、人との出会い、家庭、遊び、仕事、温度、湿度、騒音などまで含みます。いってみれば、人間の営みのすべてが必要なのですが、インターネットの仮想の世界では、その環境因子が欠如しています。

 

家族は、患者さんが部屋にこもってインターネットをしていたら、ときどきリビングに呼び、会話をしましょう。お茶などを飮みながら、庭をながめるだけでもよいでしょう。人間生活に連れ戻してあげるのです。患者さんの心をいやす環境を、そういった形でととのえてあげることも大切です。

 

家族と患者さんとで、インターネットをする時間帯を決めるのもよいでしょう。ネットはストレスになるので、病気にもよくないと説得してみましょう。


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